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産休・育休住民税・税金

産休・育休中の住民税はどうなる?
払えないときの対処法も解説

読了目安:約8分 2025年度の情報をもとに作成

産休・育休に入る前に確認しておきたいお金のひとつが「住民税」です。

産休や育休に入ると、会社からの給与が減ったり、無給になったりすることがあります。そのため、「収入が減るなら住民税も減るのでは?」と思う方も多いかもしれません。

しかし、住民税は原則として前年の所得をもとに計算されます。 つまり、産休・育休中で現在の収入が少なくなっていても、前年に通常どおり働いて収入があった場合は、住民税の支払いが続くことがあります。

この記事では、産休・育休中の住民税の仕組み・支払い方法・払えないときの対処法・家計管理のポイントをわかりやすく解説します。

目次

  1. 1. 産休・育休中も住民税は払う必要がある?
  2. 2. なぜ収入が減っても住民税がかかるの?
  3. 3. 住民税の支払い方法はどう変わる?
  4. 4. 産休・育休中の住民税はいつ請求される?
  5. 5. 会社が立て替える場合と自分で払う場合がある
  6. 6. 産休・育休中に住民税が払えないときはどうする?
  7. 7. 住民税は給付金から天引きされる?
  8. 8. 産休・育休中に免除されるもの・されないもの
  9. 9. 育休が翌年まで続くと住民税はどうなる?
  10. 10. 産休・育休中の家計は月別で確認しよう
  11. 11. よくある質問
  12. 12. まとめ

産休・育休中も住民税は払う必要がある?

産休・育休中でも、住民税の支払いが発生する場合があります。理由は、住民税が「前年の所得」をもとに計算される税金だからです。

具体例

2025年通常どおり働き、給与収入あり
2026年度2025年の所得をもとに住民税が算出・支払い開始
2026年産休・育休中で収入が少なくても、2025年分の住民税は支払い続ける

育休中に給与がない月でも、住民税の納付書が届いたり、会社経由で支払いが続いたりすることがあります。 産休・育休中の家計を考えるときは、「給付金がいくら入るか」だけでなく、「住民税をいくら払う必要があるか」も確認しておきましょう。

なぜ収入が減っても住民税がかかるの?

住民税は、所得税のようにその年の収入からすぐに差し引かれる税金とは仕組みが異なります。

住民税の仕組み

計算の基準前年1月1日〜12月31日の所得
支払い開始翌年6月ごろから
支払い期間6月〜翌年5月(12か月間)
タイムラグに注意
2025年1月〜12月に働いて収入があった場合、その分の住民税は2026年6月から支払い開始になります。 そのため、2026年に産休・育休で収入が減っていても、2025年の所得に対する住民税を支払う必要があります。 このタイムラグがあるため、産休・育休中は「収入は減っているのに住民税の支払いは続く」という状態になりやすくなります。

住民税の支払い方法はどう変わる?

会社員の場合、通常は住民税が給与から天引きされています。これを「特別徴収」といいます。

特別徴収(通常)

給与天引き

毎月の給与から自動的に天引きされます。産休・育休中でも給与が支払われている場合は続く場合があります。

普通徴収(切り替え後)

自分で納付

給与が出ない場合などは、市区町村から納付書が届き、金融機関・コンビニ・スマートフォン決済などで支払います。

支払い方法の扱いは勤務先や自治体によって異なることがあります。産休・育休に入る前に、勤務先の人事・労務担当へ確認しておきましょう。

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産休・育休中の住民税はいつ請求される?

住民税は、一般的に6月から翌年5月までの期間で支払います。

産休・育休中に住民税の支払いが発生しやすいタイミング

1

産休・育休に入って給与天引きができなくなったとき

2

普通徴収に切り替わり、納付書が届いたとき

3

6月に新年度分の住民税通知が届いたとき

4

復職前に未納分や立替分を精算するとき

給付金の入金タイミングにずれが生じることも
出産手当金や育児休業給付金は、給与のように毎月決まった日に入るとは限りません。 給付金が入る前に住民税の納期限が来ることもあるため、余裕を持って準備しておくと安心です。

会社が立て替える場合と自分で払う場合がある

産休・育休中の住民税は、勤務先の対応によって支払い方法が変わることがあります。主なパターンは次の2つです。

会社が一時的に立て替える

休業期間が比較的短い場合などは、会社が住民税を一時的に立て替えて納付し、復職後の給与から精算するケースがあります。この場合、育休中に自分で納付書を使って払う必要はないかもしれません。

復職後の手取り減少に注意
復職後にまとめて精算されると、その月の手取りが大きく減る可能性があります。立替分を一括で引かれるのか、分割で引かれるのか、事前に確認しておきましょう。

普通徴収に切り替えて自分で払う

育休期間が長い場合や、給与天引きが難しい場合は、普通徴収に切り替わり、本人が自分で納付する形になることがあります。この場合、市区町村から納付書が届くため、納期限までに支払う必要があります。

普通徴収は、給与天引きのように毎月少しずつではなく、年4回などに分けてまとまった金額を支払うことが一般的です。そのため、納付書が届いたときに「思ったより高い」と感じる人も少なくありません。

産休・育休中に住民税が払えないときはどうする?

産休・育休中は、出産費用や育児用品の購入などで支出が増えやすくなります。その一方で、給与は減り、給付金の入金も遅れることがあります。住民税の納付書が届いても、すぐに支払うのが難しい場合もあるでしょう。

まず自治体の窓口に相談しましょう

そのようなときは、放置せず、早めに市区町村の住民税担当窓口に相談することが大切です。 自治体によっては、事情に応じて次のような対応をしてもらえる場合があります。

納付相談
分割納付
徴収猶予
未納のまま放置はNG
納期限を過ぎたまま何もしないことを避けることが重要です。未納のまま放置すると、延滞金が発生したり、督促状が届いたりする可能性があります。 「今月はどうしても払えない」「給付金が入るまで待ってほしい」という場合は、納付書を持って自治体に相談しましょう。

住民税は給付金から天引きされる?

出産手当金や育児休業給付金から、住民税が自動的に天引きされるわけではありません

給与(通常時)

住民税が自動天引き
(特別徴収)

出産手当金・育児休業給付金

住民税は天引きされない
→ 自分で管理・納付が必要

給付金が入ったからといって、その全額を生活費に使ってしまうと、後から住民税の納付が難しくなることがあります。 育休中の家計では、「給付金として入るお金」と「住民税として出ていくお金」を分けて考えておくことが大切です。

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産休・育休中に免除されるもの・されないもの

産休・育休中は、すべての支払いが止まるわけではありません。免除される可能性があるものと、支払いが続くものを整理しておきましょう。

免除される可能性があるもの

  • 健康保険料
  • 厚生年金保険料

※条件を満たした場合。免除されても将来の年金額は保険料を納めた期間として扱われます。

支払いが続くもの

  • 住民税(原則として継続)
  • 住宅ローン・家賃
  • 各種保険料
  • 通信費・保育料
  • クレジットカードの支払い
「社会保険料が免除されるから安心」と考えるのではなく、残る支払いも含めて月別に確認することが重要です。

育休が翌年まで続くと住民税はどうなる?

育休が長くなり、翌年まで続く場合は、翌年度の住民税が下がる可能性があります。

住民税の変化の流れ(例)

2026年育休中で給与収入が少ない
2027年度2026年の少ない所得をもとに計算 → 住民税が前年より少なくなる可能性がある
ポイント
育休に入った年の住民税は高く感じやすい」「育休で給与が少なかった翌年は住民税が下がる可能性がある」という流れを理解しておくことが大切です。 なお、出産手当金や育児休業給付金は税金の扱い上、給与とは異なる取り扱いになります。実際の課税関係は個別の状況によって異なるため、不安な場合は自治体や税理士に確認しましょう。

産休・育休中の家計は月別で確認しよう

産休・育休中は、収入と支出のタイミングが通常時と大きく変わります。

産休・育休中に起こりやすいこと

支出↑給与が止まる
支出↑出産手当金の入金まで時間がかかる
収入↑育児休業給付金が2か月分まとめて入る
収入↑社会保険料が免除される
支出↑住民税の納付書が届く(まとまった支払い)
支出↑出産費用や育児用品の支出が増える
支出↑復職後に会社立替分を精算する

そのため、「年間で見ればなんとかなりそう」ではなく、「何月に収入が少なくなり、何月に支払いが集中するのか」を見ておくことが大切です。 特に住民税は、普段は給与天引きで意識しにくい支払いです。普通徴収に切り替わると、まとまった金額として見えるため、家計へのインパクトを感じやすくなります。

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よくある質問

Q

産休・育休中も住民税は払いますか?

A

はい、支払いが発生する場合があります。住民税は前年の所得をもとに計算されるため、現在産休・育休中で収入が少なくても、前年に収入があれば住民税がかかる可能性があります。

Q

育休中に給与がない場合、住民税はどう払いますか?

A

給与天引きができない場合は、普通徴収に切り替わり、市区町村から届く納付書で自分で支払うことがあります。会社が一時的に立て替え、復職後に精算するケースもあります。

Q

出産手当金や育児休業給付金から住民税は天引きされますか?

A

原則として、出産手当金や育児休業給付金から住民税が自動的に天引きされるわけではありません。普通徴収に切り替わった場合は、自分で納付する必要があります。

Q

住民税が払えない場合はどうすればいいですか?

A

放置せず、早めに市区町村の住民税担当窓口に相談しましょう。事情によっては、分割納付や納付相談に応じてもらえる場合があります。延滞金が発生する前に早めの行動が大切です。

Q

育休中は社会保険料も払う必要がありますか?

A

条件を満たすと、産休・育休中は健康保険料や厚生年金保険料が免除されます。ただし、住民税は社会保険料とは別の仕組みなので、原則として支払いが続く点に注意しましょう。

Q

育休の翌年は住民税が安くなりますか?

A

育休によって前年の給与収入が少なくなった場合、その翌年度の住民税が下がる可能性があります。ただし、実際の税額は所得や控除の状況によって異なります。

まとめ

  • 産休・育休中でも、住民税の支払いが発生する場合がある(前年所得をもとに計算されるため)
  • 給与が出ない場合は普通徴収に切り替わり、自分で納付する必要がある
  • 出産手当金・育児休業給付金からは住民税は自動天引きされない
  • 払えない場合は放置せず、早めに市区町村の窓口に相談する
  • 社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料)は条件を満たすと免除される
  • 育休で給与収入が少なかった年の翌年は住民税が下がる可能性がある
  • 産休・育休中は月ごとの収支が大きく変動するため、月別で把握することが重要

「何月にいくら入って、何月に住民税の支払いがあるのか」を把握するためにも、まずは育休・産休収入シミュレーターで月別収支を確認してみましょう。

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※本記事の内容は2025年度の情報をもとに作成しています。住民税の実際の金額や支払い方法は、お住まいの自治体・勤務先の対応によって異なります。 詳細は、勤務先の人事・労務担当または市区町村の住民税担当窓口にご確認ください。

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