MONEY TOOLSiDeCo節税シミュレーター
iDeCo掛金節税

iDeCoは月いくらが目安?
掛金別の節税効果をシミュレーション

読了目安:約7分 2025年度の情報をもとに作成

iDeCoを始めようと思ったとき、多くの人が迷うのが「毎月いくら積み立てればいいのか」という点です。

iDeCoは老後資金を準備しながら、掛金の全額が所得控除になる制度です。そのため、掛金を増やすほど節税効果も大きくなります。

一方で、iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、無理な金額を設定すると家計の負担になる可能性があります。

この記事では、iDeCoの掛金を月5,000円・月1万円・月2万円にした場合の節税効果の目安や、掛金を決めるときのポイントを解説します。

目次

  1. 1. iDeCoの掛金はいくらから始められる?
  2. 2. 掛金を決めるときの基本的な考え方
  3. 3. 月5,000円のiDeCoはどれくらい節税できる?
  4. 4. 月1万円のiDeCoはどれくらい節税できる?
  5. 5. 月2万円のiDeCoはどれくらい節税できる?
  6. 6. 掛金別の節税効果の目安
  7. 7. 年収別に見る掛金の考え方
  8. 8. iDeCoの掛金上限に注意
  9. 9. iDeCoの掛金は途中で変更できる?
  10. 10. iDeCoとNISA、掛金はどう分ける?
  11. 11. 掛金で失敗しないためのポイント
  12. 12. よくある質問
  13. 13. まとめ

iDeCoの掛金はいくらから始められる?

iDeCoの掛金は、月額5,000円から始められます。 「まずは少額から老後資金を準備したい」という方でも始めやすい制度です。

掛金は1,000円単位で設定できるため、月5,000円、月1万円、月2万円など、家計に合わせて調整できます。 ただし、iDeCoには加入区分ごとに掛金の上限があります。

掛金は職業によって上限が異なります
自営業者・会社員・公務員・専業主婦・主夫などで上限額が異なるため、自分が毎月いくらまで拠出できるのかを確認しておくことが大切です。 詳しくは後述の「iDeCoの掛金上限に注意」をご覧ください。

掛金を決めるときの基本的な考え方

iDeCoの掛金は、節税効果だけで決めるのではなく、家計全体のバランスを見ながら決める必要があります。 特に意識したいのは、次の3つです。

1. 生活費に無理がない金額にする

iDeCoは老後資金を作るための制度です。掛金は原則60歳まで引き出せないため、毎月の生活費を圧迫する金額にするのは避けましょう。家賃や住宅ローン、食費、保険料、教育費、通信費などを差し引いたうえで、無理なく続けられる金額を考えることが大切です。

2. 近いうちに使う予定のお金は別に確保する

iDeCoに拠出したお金は、原則としてすぐには使えません。住宅購入資金、教育費、車の購入費、転職や休職に備える資金など、近い将来使う可能性のあるお金は、iDeCoとは別に管理しましょう。生活防衛資金を確保したうえで、余裕資金の範囲で掛金を決めるのがおすすめです。

3. 節税効果と老後資金の両方で考える

iDeCoは節税メリットが大きい制度ですが、目的はあくまで老後資金づくりです。「今年いくら税金が安くなるか」だけでなく、「将来どれくらい老後資金を準備できるか」も考えて掛金を決めましょう。

MONEY TOOLS — 無料・会員登録不要

自分の年収・掛金でシミュレーションする

職業・年収・掛金を入力するだけ。年間節税額と資産成長をリアルタイムで計算します。

節税額を今すぐ計算する シミュレーターの詳細を見る

月5,000円のiDeCoはどれくらい節税できる?

まずは、最低掛金に近い月5,000円で始めた場合を見てみましょう。

月5,000円の場合、年間掛金は6万円です。iDeCoの掛金は全額所得控除になるため、年間6万円分の所得控除を受けられます。

月5,000円の節税効果の目安

6万円 × 20%(所得税10% + 住民税10%)= 年間1万2,000円の節税

※所得税率10%・住民税率10%の場合の目安。実際の節税額は年収・各種控除により異なります。

月5,000円の掛金でも、年間で約1万2,000円の節税効果が見込めます。

月5,000円が向いている人

  • iDeCoを試しに始めてみたい人
  • 家計にあまり余裕がない人
  • 教育費や住宅ローンの負担が大きい人
  • NISAなど他の資産形成も併用したい人
  • まずは少額で長く続けたい人
最初は少額でOK。家計に余裕が出たタイミングで増額できます
iDeCoは継続することが大切です。最初から無理に掛金を高くするよりも、月5,000円から始めて、家計に余裕が出たタイミングで増額する方法もあります。

月1万円のiDeCoはどれくらい節税できる?

次に、月1万円を拠出する場合を見てみましょう。 月1万円の場合、年間掛金は12万円です。

月1万円の節税効果の目安

12万円 × 20%(所得税10% + 住民税10%)= 年間2万4,000円の節税

※所得税率10%・住民税率10%の場合の目安。実際の節税額は年収・各種控除により異なります。

月1万円の積立でも、年間では2万円以上の節税効果が期待できます。 また、月1万円なら年間12万円、10年で120万円、20年で240万円の元本になります。 運用成果によっては、さらに資産が増える可能性もあります。

月1万円が向いている人

  • 毎月の貯蓄習慣を作りたい人
  • 老後資金を少しずつ準備したい人
  • 節税効果もある程度感じたい人
  • 家計に大きな負担をかけずに続けたい人

月2万円のiDeCoはどれくらい節税できる?

月2万円を拠出する場合、年間掛金は24万円です。

月2万円の節税効果の目安

所得税率10%・住民税率10%(合計20%)の場合

24万円 × 20%= 年間4万8,000円の節税

所得税率20%・住民税率10%(合計30%)の場合

24万円 × 30%= 年間7万2,000円の節税

※年収が高く、所得税率が高い人ほど、iDeCoの節税メリットは大きくなりやすいです。

月2万円が向いている人

  • 老後資金を本格的に準備したい人
  • 収入に比較的余裕がある人
  • 所得税率が高く、節税効果を大きくしたい人
  • 長期で資産形成を続けたい人
  • 退職金や年金だけでは不安がある人
月2万円は年間24万円の支出
途中で家計が苦しくならないように、生活防衛資金を確保したうえで設定しましょう。

掛金別の節税効果の目安

以下は、所得税率10%・住民税率10%、合計20%で考えた場合の節税効果の目安です。

毎月の掛金年間掛金年間節税額の目安
5,000円60,000円約12,000円
10,000円120,000円約24,000円
15,000円180,000円約36,000円
20,000円240,000円約48,000円
23,000円276,000円約55,200円

※所得税率10%・住民税率10%、合計20%で試算。実際の節税額は、年収・所得税率・各種控除・扶養状況などによって変わります。

MONEY TOOLS — 無料・会員登録不要

iDeCo節税シミュレーターで計算する

職業・年収・掛金を入力するだけ。年間節税額と資産成長をリアルタイムで計算します。

節税額を今すぐ計算する シミュレーターの詳細を見る

年収別に見る掛金の考え方

iDeCoの掛金は、年収によっても考え方が変わります。ここでは、年収別に掛金の目安を考えてみましょう。

年収300万円

月5,000円〜月1万円程度が目安

大切なのは、無理なく続けられることです。節税効果は高所得者と比べると小さくなりやすいですが、老後資金を早くから積み立てる意味はあります。

  • まずは月5,000円から始めて習慣をつける
  • 家計に余裕が少ない場合は預貯金も並行して確保
  • iDeCoだけでなく流動性のある資産も持つことが重要

年収500万円

月1万円〜月2万円程度を検討

所得税と住民税の軽減効果も感じやすくなります。家計に余裕があれば、節税効果を確認しながら掛金を増やすのも選択肢です。

  • 月1万円なら年間12万円、月2万円なら年間24万円が所得控除の対象
  • 節税額をシミュレーターで確認しながら掛金を調整
  • NISAと組み合わせて総合的な資産形成を検討

年収700万円以上

上限額に近い掛金も視野に

所得税率が高くなりやすいため、iDeCoの節税効果も大きくなります。ただし、住宅ローン・教育費・NISAへの投資など、他の支出とのバランスも重要です。

  • 所得税率20〜30%以上では節税メリットが特に大きくなる
  • 上限額に近い掛金でも家計への影響を確認する
  • 原則60歳まで引き出せないため、流動性のある資産も確保

iDeCoの掛金上限に注意

iDeCoには、加入区分ごとに掛金の上限があります。 自営業者・会社員・公務員・専業主婦・主夫などで上限額が異なり、会社員の場合は企業年金の有無によっても変わります

加入区分月額上限
自営業者・フリーランス(第1号被保険者)月68,000円
会社員(企業年金なし)月23,000円
会社員(企業型DCのみ加入)月20,000円
会社員(確定給付型年金あり)月12,000円
公務員月12,000円
専業主婦・主夫(第3号被保険者)月23,000円
2026年12月からの拠出限度額見直し予定
2026年12月からは確定拠出年金の拠出限度額の見直しが予定されています。 特に会社員の方は、自分の勤務先に企業型DCや確定給付企業年金があるかどうかを確認しておきましょう。 制度は今後も変更される可能性があるため、加入前や掛金変更前には最新情報を確認しましょう。

iDeCoの掛金は途中で変更できる?

iDeCoの掛金は、一定の条件のもとで変更できます。 そのため、最初に決めた掛金をずっと続けなければならないわけではありません。

掛金を見直すとよいタイミング

昇給したとき
転職したとき
結婚したとき
子どもが生まれたとき
住宅ローンを組んだとき
教育費の負担が増えたとき
家計に余裕が出たとき

最初は月5,000円や月1万円から始めて、余裕が出たら増額する方法もあります。 反対に、家計が厳しくなった場合は、掛金を減らすことも検討できます。

iDeCoとNISA、掛金はどう分ける?

老後資金づくりを考えるとき、iDeCoとNISAのどちらを優先すべきか迷う人も多いでしょう。

iDeCo

老後まで使わないお金向け

  • 掛金が全額所得控除になる
  • 毎年の節税効果が大きい
  • 原則60歳まで引き出せない
  • 加入区分で掛金上限あり

新NISA

途中で使う可能性があるお金向け

  • 運用益が非課税になる
  • 所得控除はない
  • いつでも売却・引き出し可能
  • 年間360万円の非課税枠あり
目的で分ける考え方
老後まで使わないお金はiDeCo、途中で使う可能性があるお金はNISA、というように目的で分けると考えやすくなります。

たとえば、毎月3万円を資産形成に回せる場合:
資金の目的制度毎月の金額例
老後資金iDeCo10,000円
途中で使う可能性のある資産形成NISA20,000円

iDeCoの掛金で失敗しないためのポイント

1

最初から無理をしない

iDeCoは長く続ける制度です。最初から上限いっぱいまで拠出すると、家計が苦しくなったときに負担を感じやすくなります。まずは少額から始め、家計の状況を見ながら増額するのがおすすめです。

2

節税額だけで判断しない

iDeCoは節税効果が魅力ですが、節税額だけを見て掛金を決めるのは危険です。原則60歳まで引き出せないため、必要なお金までiDeCoに回してしまうと、急な出費に対応しにくくなります。節税額・老後資金・家計の余裕を総合的に考えましょう。

3

定期的に見直す

年収や家族構成、支出は時間とともに変わります。そのため、iDeCoの掛金も定期的に見直すことが大切です。特に、昇給・転職・結婚・出産・住宅購入などのタイミングでは、掛金を見直すよい機会です。

よくある質問

Q

iDeCoは月5,000円でも意味がありますか?

A

はい、月5,000円でも意味があります。年間6万円が所得控除の対象になり、所得税と住民税の負担軽減につながります。また、少額でも長く続けることで、老後資金づくりに役立ちます。

Q

iDeCoは月1万円だと少ないですか?

A

月1万円でも十分に老後資金づくりの第一歩になります。年間12万円、20年で240万円の元本になります。運用成果によっては、さらに資産が増える可能性もあります。大切なのは、無理なく長く続けることです。

Q

iDeCoは上限まで拠出したほうが得ですか?

A

上限まで拠出すると節税効果は大きくなります。ただし、iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、家計に余裕がある場合に限って検討するのがよいでしょう。生活費や緊急資金を確保したうえで、上限額まで拠出するか判断しましょう。

Q

iDeCoの掛金はあとから増やせますか?

A

はい、掛金は一定の条件のもとで変更できます。最初は少額で始めて、収入が増えたタイミングや家計に余裕が出たタイミングで増額する方法もあります。

まとめ:iDeCoの掛金は「無理なく続けられる金額」が基本

  • iDeCoの掛金は月5,000円から1,000円単位で設定できる
  • 掛金が全額所得控除になるため、掛金を増やすほど節税効果も大きくなる
  • 月5,000円で年間約1.2万円、月1万円で約2.4万円、月2万円で約4.8万円の節税目安(税率20%の場合)
  • 年収が高く所得税率が高い人ほど、iDeCoの節税メリットは大きくなりやすい
  • iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、生活費・緊急資金を確保したうえで掛金を決める
  • 掛金は途中で変更可能なので、最初は少額から始めて徐々に増額する方法もある
  • 老後資金はiDeCo、途中で使う可能性のある資金はNISAと目的で使い分けると考えやすい

自分の年収や掛金でどれくらい節税できるか知りたい方は、iDeCo節税シミュレーターで確認してみてください。 職業・年収・掛金を入力するだけで、年間の節税額の目安を簡単に計算できます。

MONEY TOOLS — 無料・会員登録不要

iDeCo節税シミュレーターで計算する

職業・年収・掛金を入力するだけ。年間節税額と資産成長をリアルタイムで計算します。

節税額を今すぐ計算する シミュレーターの詳細を見る

※本記事の内容は2025年度の情報をもとに作成しています。税制や制度の内容は改正されることがあります。 最新情報は国民年金基金連合会の公式サイト、またはFP・税理士にご確認ください。

← コラム一覧に戻るiDeCoシミュレーターを試す