MONEY TOOLSiDeCo節税シミュレーター
iDeCoデメリット向いていない人

iDeCoはやめたほうがいい?
デメリットと向いていない人を
わかりやすく解説

読了目安:約8分 2025年度の情報をもとに作成

iDeCoについて調べていると、「節税になる」「老後資金づくりにおすすめ」といったメリットをよく見かけます。

一方で、「iDeCoはやめたほうがいい」「後悔する人もいる」といった意見を見て、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、iDeCoはすべての人に向いている制度ではありません。掛金が全額所得控除になるという大きなメリットがある一方で、原則60歳まで引き出せない、手数料がかかる、運用商品によっては元本割れする可能性があるなどの注意点があります。

この記事では、iDeCoのデメリット、やめたほうがいい人、向いている人、始める前に確認すべきポイントをわかりやすく解説します。

目次

  1. 1. iDeCoは本当にやめたほうがいい?
  2. 2. iDeCoの主なデメリット
  3. 3. iDeCoをやめたほうがいい人
  4. 4. iDeCoが向いている人
  5. 5. iDeCoで後悔しやすいパターン
  6. 6. iDeCoを始める前のチェックリスト
  7. 7. iDeCoの節税効果を確認してから判断しよう
  8. 8. iDeCoとNISAで迷ったらどうする?
  9. 9. よくある質問
  10. 10. まとめ

iDeCoは本当にやめたほうがいい?

iDeCoは、老後資金づくりに役立つ制度です。掛金が全額所得控除になるため、所得税や住民税の負担を軽くしながら、将来の資産形成ができます。

ただし、iDeCoには向いている人と向いていない人がいます。

iDeCoが向いている人

  • 生活防衛資金がある
  • 老後まで使わないお金がある
  • 所得税・住民税を払っている

慎重に考えたほうがいい人

  • 貯金がほとんどない
  • 近いうちに大きな支出がある
  • 所得税をほぼ払っていない
iDeCoが良いか悪いかは、制度そのものではなく自分の家計状況や目的に合っているかで判断する必要があります。

iDeCoの主なデメリット

iDeCoを始める前に、まずはデメリットを理解しておきましょう。

デメリット1:原則60歳まで引き出せない

iDeCoの最大のデメリットは、原則として60歳まで資産を引き出せないことです。老後資金を準備するための制度なので、途中で自由に解約して現金化することは基本的にできません。

以下のようなお金をiDeCoに回すのは避けましょう:

生活費
緊急時のための貯金
数年以内に使う住宅購入資金
教育費
転職や独立に備える資金
車の購入費用

デメリット2:手数料がかかる

iDeCoには、加入時や運用中に手数料がかかります。金融機関によって運営管理手数料が異なり、毎月の掛金が少ない場合は手数料の負担割合が大きくなることもあります。

例:月5,000円で始めた場合、毎月数百円の手数料がかかると、掛金に対する手数料の割合は高くなります。節税効果だけでなく、手数料も含めて考えることが大切です。

デメリット3:元本割れする可能性がある

投資信託などの商品を選ぶ場合、運用成果によって資産が増える可能性がある一方で、元本割れする可能性もあります。特に株式比率が高い商品は、短期的に大きく値下がりすることがあります。

元本割れが不安な場合は定期預金など元本確保型の商品を選ぶ方法もありますが、大きな運用益は期待しにくく、インフレに対して資産価値が目減りする可能性もあります。

デメリット4:所得が少ないと節税効果が小さい

iDeCoの大きなメリットは掛金が全額所得控除になることですが、所得税や住民税をあまり支払っていない人は節税効果が小さくなります。専業主婦・主夫や所得が少ない人の場合、所得控除によるメリットを十分に受けられないことがあります。

デメリット5:受け取り時に税金がかかる場合がある

iDeCoは掛金を拠出するときに所得控除を受けられ、運用中の利益も非課税です。ただし、60歳以降に受け取るときには、受け取り方によって税金がかかる場合があります。

一時金
退職所得控除の対象
年金
公的年金等控除の対象
組み合わせ
両控除を按分適用

退職金が多い人や他の年金収入が多い人は、受け取り時の税金も考える必要があります。

デメリット6:掛金の上限がある

iDeCoには加入区分ごとに掛金の上限があります。自営業者・会社員・公務員・専業主婦・主夫などで上限額が異なり、会社員の場合は勤務先の企業年金の有無によっても変わります。

2026年12月からの拠出限度額見直し予定
確定拠出年金の拠出限度額の見直しが予定されています。最新の上限額は、厚生労働省やiDeCo公式サイトで確認しましょう。

MONEY TOOLS — 無料・会員登録不要

自分の節税額をシミュレーターで確認する

職業・年収・掛金を入力するだけ。年間節税額と資産成長をリアルタイムで計算します。

節税額を今すぐ計算する シミュレーターの詳細を見る

iDeCoをやめたほうがいい人

ここからは、iDeCoを始める前に慎重に考えたほうがよい人の特徴を紹介します。

貯金がほとんどない人

貯金がほとんどない人は、iDeCoよりも先に生活防衛資金を作ることを優先しましょう。iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、病気・転職・家電の故障・引っ越しなど、予期せぬ支出に対応しにくくなります。まずは生活費の数か月分を預貯金で確保してから、iDeCoを検討するのがおすすめです。

近いうちに大きな支出がある人

数年以内に住宅購入・出産・教育費・車の購入・独立・転職などの予定がある人も、iDeCoの掛金設定には注意が必要です。iDeCoに拠出したお金は原則60歳まで使えないため、近い将来に必要になるお金までiDeCoに回してしまうと、必要なタイミングで資金が足りなくなる可能性があります。このようなお金は、預貯金やNISAなど、必要に応じて引き出しやすい方法で準備するほうが向いています。

所得税・住民税をあまり払っていない人

iDeCoは掛金が所得控除になるため、所得税や住民税を支払っている人ほど節税効果を得やすい制度です。反対に、所得が少なく税金をあまり支払っていない人は節税メリットが小さくなります。専業主婦・主夫や扶養内で働いている人の場合、iDeCoの節税効果は限定的になることがあります。その場合は、NISAなど他の資産形成方法も比較して考えるとよいでしょう。

60歳まで資金を拘束されたくない人

「必要なときに自由にお金を使いたい」という人には、iDeCoはあまり向いていません。iDeCoは老後資金に特化した制度です。資金の自由度を重視する人には、NISAや預貯金のほうが使いやすい場合があります。老後資金として使うお金と、途中で使う可能性があるお金は分けて考えましょう。

投資の値動きに強い不安がある人

iDeCoでは投資信託を選ぶことができますが、投資信託は値動きがあります。短期的に資産が減ることもあるため、元本割れに強い不安がある人は注意が必要です。ただし、iDeCoには元本確保型の商品もあります。投資リスクを抑えたい場合は、商品の選び方を工夫することでリスクを調整できます。

iDeCoが向いている人

老後資金を計画的に準備したい人

原則60歳まで引き出せない点はデメリットですが、見方を変えれば「老後資金を使わずに残しやすい」というメリットでもあります。手元にあるとつい使ってしまう人にとっては、老後資金を強制的に積み立てられる仕組みとして役立ちます。

所得税・住民税を支払っている人

iDeCoは所得税や住民税を支払っている人ほど節税効果を実感しやすい制度です。特に、会社員や自営業者で一定以上の所得がある人は、掛金の所得控除によるメリットを受けやすくなります。年収が高く、所得税率が高い人ほど、同じ掛金でも節税額は大きくなります。

60歳まで使わない余裕資金がある人

生活防衛資金があり、近いうちに大きな支出予定もなく、老後まで使わない余裕資金がある人は、iDeCoを活用しやすいです。毎月の収入から無理なく積み立てられる金額がある場合は、iDeCoの節税効果を活かしながら老後資金を準備できます。

NISAと併用して資産形成したい人

iDeCoとNISAは併用できます。老後まで使わないお金はiDeCo、途中で使う可能性があるお金はNISAというように、目的別に使い分けることができます。たとえば、毎月3万円を資産形成に回せる場合、1万円をiDeCo・2万円をNISAにするなど、家計に合わせて配分を考えるとよいでしょう。

iDeCoで後悔しやすいパターン

iDeCoで後悔しやすいのは、制度の特徴を理解しないまま始めてしまうケースです。

1

節税だけを見て上限まで拠出してしまう

iDeCoは掛金が全額所得控除になるため、掛金を増やすほど節税効果も大きくなります。しかし、節税額だけを見て上限まで拠出すると、家計が苦しくなる可能性があります。iDeCoは「税金が安くなる制度」であって、「掛金が戻ってくる制度」ではない点に注意しましょう。

2

すぐに使う予定のお金までiDeCoに入れてしまう

iDeCoは原則60歳まで引き出せません。そのため、数年以内に使う予定のお金をiDeCoに入れると、必要なタイミングで使えなくなる可能性があります。住宅資金・教育費・車の購入費・転職時の生活費などは、iDeCoとは別に準備しましょう。

3

手数料を確認せずに始めてしまう

iDeCoは金融機関によって手数料や商品ラインナップが異なります。手数料を確認せずに始めると、長期的にコストが大きくなる可能性があります。長期で続ける制度だからこそ、手数料の差は軽視できません。

iDeCoを始める際に確認すべき手数料

加入時の手数料
毎月の口座管理手数料
金融機関の運営管理手数料
投資信託の信託報酬
給付時の手数料

iDeCoを始める前のチェックリスト

iDeCoを始める前に、以下の項目を確認しましょう。

チェック項目確認内容
生活防衛資金はあるか生活費の数か月分を預貯金で確保しているか
近い将来の支出予定はあるか住宅購入・教育費・転職などの予定があるか
所得税・住民税を支払っているか所得控除による節税効果があるか
60歳まで使わないお金か資金拘束されても問題ないか
掛金は無理のない金額か家計を圧迫しないか
手数料を確認したか金融機関ごとのコストを比較したか
NISAとの使い分けを考えたか資金の目的に合わせて制度を選べているか
すべてを完璧に満たす必要はありませんが、少なくとも「生活に必要なお金をiDeCoに回していないか」は必ず確認しましょう。

iDeCoの節税効果を確認してから判断しよう

iDeCoを始めるか迷っている場合は、まず自分の場合の節税効果を確認してみましょう。 iDeCoの節税額は、年収・掛金・所得税率・住民税・各種控除によって変わります。

節税額の計算例(所得税率10%・住民税率10%の場合)

毎月1万円を拠出(年間12万円)

12万円 × 20% = 年間2万4,000円の節税

毎月2万円を拠出(年間24万円)

24万円 × 20% = 年間4万8,000円の節税

※節税効果が大きいからといって、無理に掛金を増やす必要はありません。まずは自分の年収と掛金でどれくらい節税できるかを確認し、家計に無理のない範囲で判断しましょう。

MONEY TOOLS — 無料・会員登録不要

iDeCo節税シミュレーターで計算する

職業・年収・掛金を入力するだけ。年間節税額と資産成長をリアルタイムで計算します。

節税額を今すぐ計算する シミュレーターの詳細を見る

iDeCoとNISAで迷ったらどうする?

iDeCoとNISAで迷った場合は、お金の目的で分けると考えやすくなります。

お金の目的向いている制度
老後まで使わないお金iDeCo
途中で使う可能性があるお金NISA
毎年の節税効果を得たいiDeCo
資金の自由度を重視したいNISA
まず少額で投資を始めたいNISAまたは少額iDeCo
どちらが正解というより、自分の目的に合わせて使い分けることが大切です。
iDeCoは節税効果が大きい一方で資金拘束があります。NISAは所得控除はありませんが、必要に応じて売却しやすい制度です。

よくある質問

Q

iDeCoは本当にやめたほうがいいですか?

A

すべての人がやめたほうがいいわけではありません。生活防衛資金があり、60歳まで使わないお金で老後資金を準備したい人には向いています。一方、貯金が少ない人や近いうちに大きな支出がある人は、慎重に検討したほうがよいでしょう。

Q

iDeCoで後悔する人はどんな人ですか?

A

節税効果だけを見て無理な掛金を設定した人や、すぐに使う予定のお金までiDeCoに入れてしまった人は後悔しやすいです。iDeCoは原則60歳まで引き出せないため、余裕資金で利用することが大切です。

Q

iDeCoは元本割れしますか?

A

投資信託など値動きのある商品を選ぶ場合、元本割れする可能性があります。一方で、元本確保型の商品もあります。ただし、元本確保型商品は大きな運用益を期待しにくいため、リスクとリターンのバランスを考えて選ぶ必要があります。

Q

iDeCoは途中でやめられますか?

A

掛金の拠出を停止することはできます。ただし、積み立てた資産を原則60歳前に引き出すことはできません。「やめる」といっても、自由に解約して現金化できるわけではない点に注意しましょう。

Q

専業主婦・主夫にiDeCoは向いていますか?

A

専業主婦・主夫もiDeCoに加入できます。ただし、所得税や住民税を支払っていない場合、掛金の所得控除による節税メリットは小さくなります。老後資金づくりとして使う意味はありますが、節税目的ならメリットは限定的です。

まとめ:iDeCoはデメリットを理解すれば有効に使える

iDeCoを慎重に考えたほうがいい人

貯金が少ない人
近いうちに大きな支出がある人
60歳まで資金を拘束されたくない人
所得税・住民税をあまり払っていない人
投資の値動きに強い不安がある人

iDeCoが向いている人

生活防衛資金があり、老後まで使わないお金がある人
所得税・住民税を支払っており、節税メリットを受けやすい人
老後資金を計画的・強制的に積み立てたい人
NISAと組み合わせて資産形成を考えている人

iDeCoを始めるか迷っている方は、まず自分の場合の節税効果を確認してみましょう。節税額がわかったうえで、家計に無理のない掛金で判断するのがおすすめです。

MONEY TOOLS — 無料・会員登録不要

iDeCo節税シミュレーターで計算する

職業・年収・掛金を入力するだけ。年間節税額と資産成長をリアルタイムで計算します。

節税額を今すぐ計算する シミュレーターの詳細を見る

※本記事の内容は2025年度の情報をもとに作成しています。税制や制度の内容は改正されることがあります。 最新情報は国民年金基金連合会の公式サイト、またはFP・税理士にご確認ください。

← コラム一覧に戻るiDeCoシミュレーターを試す