副業の税金を考えるとき、多くの方が「副業で稼いだ金額に税金がかかる」と思いがちです。 しかし実際に課税されるのは「収入」ではなく「収入から経費を差し引いた所得」です。
この記事では、収入と所得の違い・経費として認められるものの例・経費の金額による税金の変化を具体的に解説します。
目次
副業に関わる税金のキーワードとして、「収入」と「所得」の区別を正しく理解することが第一歩です。
仕事の報酬や売上として受け取った金額そのもの
例:クライアントから受け取ったライティング報酬・商品の売上 など
収入から必要経費を差し引いた金額。税金の計算に使われる
例:報酬50万円 − 経費10万円 = 所得40万円 → この40万円に税金がかかる
副業収入が年間50万円の場合、経費の金額によって課税対象(所得)と税金がどう変わるか見てみましょう。 ここでは本業年収500万円(所得税率20%、住民税10%)を例にします。
※副業収入50万円・本業年収500万円での概算。所得税率20%・住民税10%で試算。実際の税額は個人の状況により異なります。
経費として認められるのは、副業の収入を得るために直接必要だった支出に限られます。 プライベートな費用との区別が重要です。
経費になりやすいもの
経費にならないもの
Webライティング・コンテンツ制作
プログラミング・Web制作
動画編集・デザイン
ハンドメイド・せどり
経費を申告するには、支出を証明する書類を保管しておく必要があります。
領収書・レシートを保管する
宛名・金額・日付・使途がわかるものを保管します。電子レシート・メール明細もOKです。原則5〜7年間の保存が必要です。
クレジットカード明細を活用する
副業専用のクレジットカードを作ることで、経費の明細を自動で管理できます。プライベートと分けることで税務調査時の説明もしやすくなります。
帳簿や記録表をつける
副業の収入・支出を月ごとに記録しておくと、確定申告の際に楽になります。Excelや会計ソフトの活用がおすすめです。
経費の「業務関連性」を説明できるようにする
「なぜこの支出が副業に必要なのか」を説明できることが重要です。用途・使用割合などをメモしておきましょう。
領収書がない場合でも経費にできますか?
原則として、経費の支出は証拠書類(領収書・請求書等)で証明する必要があります。ただし少額の交通費など証明が難しいものは、メモや手帳の記録で補完できる場合があります。できる限り証拠書類を残すことをおすすめします。
スマートフォンの料金は全額経費になりますか?
プライベートと副業で共用している場合は、副業で使用している時間・割合で按分する必要があります。たとえば副業での使用が30%なら、月額料金の30%を経費として計上できます。副業専用のSIMカードを用意するとシンプルです。
副業の経費が収入を超えた(赤字)場合はどうなりますか?
副業の所得が赤字(マイナス)になった場合、原則として本業の給与所得と損益通算(相殺)することはできません(雑所得の場合)。ただし事業所得として認められる副業の場合は損益通算できるケースがあります。詳しくは税理士に相談してください。
経費の金額によって税金や手取りがどう変わるかは、シミュレーターで簡単に確認できます。
※本記事の内容は2025年度の情報をもとに作成しています。税制は改正される場合があります。 個別の税務判断はFP・税理士にご相談ください。